<解説>
ブリーフケースを利用すると、2台のコンピュータを使用して同一ファイルを編集する場合、ファイルを常に最新の状態に保つことができます。
例えば、同一ファイルに対しオフィスと自宅の2台のコンピュータで編集したり、外出中にポータブルコンピュータで編集する必要がある場合、ブリーフケースを使用すると、編集対象のファイルが複数存在する場合も、容易に各ファイルを常に最新の状態に保つことができます。
ここでは、例として、オフィスのメインのコンピュータをマシンA、外出先や自宅のポータブルコンピュータをマシンBと定義し、マシンAで作成したファイルをマシンBで編集した後、更にマシンAでも編集を加える場合、フロッピーディスクを使用して同一ファイルを常に最新の状態に保つ手順について記述します。
<手順>
(1)マシンAのフロッピーディスクドライブに、書き込み可能にしたフロッピーディスクを挿入します。
【注】
フロッピーディスクは予めWindows95で利用可能な形式でフォーマットしておきます。
【参照】
フロッピーディスクをWindows95で利用可能な形式でフォーマットするには、当Mebius Q&Aの「フロッピーディスクをWindows95/98で利用可能な形式でフォーマットするには?」を参照してください。
(2)マシンAで作成した編集対象のファイルをクリックして選択し、デスクトップの《ブリーフケース》アイコンまで右ボタンを押しながらドラッグし、《ブリーフケース》アイコンが青く反転表示されたら手を離し、表示されたショートカットメニューから《コピーを作成》をクリックします。
→ これで、ブリーフケース内に当該ファイルのコピーが作成されます。
【注】
・移動ではなく必ずコピーしてください。
・マシンAで作成したファイルを選択する場合、複数のファイルを選択してブリーフケースにコピーすることも可能です。
(3)デスクトップの《ブリーフケース》アイコンを右クリックします。
(4)表示されたショートカットメニューから《送る》−《3.5インチFD(A)》をクリックします。
→ 「移動しています。」と表示されます。
これで、3.5インチフロッピーディスクの中に、編集対象のファイルが保存されたブリーフケースが移動されました。
このフロッピーディスクを他のマシンのフロッピーディスクドライブに挿入すれば、他のマシンでも当該ファイルを編集できます。
(5)マシンBにこのフロッピーディスクを挿入し、デスクトップの《マイコンピュータ》−《3.5インチFD(A)》の順にダブルクリックします。
(6)3.5インチフロッピーディスクの《ブリーフケース》アイコンをダブルクリックし、編集対象のファイルを開いて編集を行います。
(7)マシンBでファイルの編集が完了したら、ファイルを更新保存してから閉じ、フロッピーディスクを抜き出します。
(8)マシンAにこのフロッピーディスクを再び挿入し、デスクトップの《マイコンピュータ》ー《3.5インチFD(A)》の順にダブルクリックします。
(9)《ブリーフケース》アイコンをダブルクリックします。
(10)「ブリーフケース」ダイアログボックスで、《ブリーフケース》メニュー − 《すべて更新》の順でクリックします。
(11)「更新」ダイアログボックスで更新内容を確認し、《更新》ボタンをクリックします。
→ マシンAに保存されている元のファイルが、自動的にブリーフケースの最新のファイルの状態に更新されます。
【参照】
ブリーフケースを新規作成する方法については、当Mebius Q&Aの「デスクトップ上にブリーフケースを新規作成するには?」を参照してください。