<解説>
ここでは、各アプリケーションやそのデータを始めオペレーティングシステム自体を含む現在のハードディスクの基本全領域をすべて削除してから、「Microsoft Windows95 オペレーティングシステム」CD-ROMのWindows95の状態を再現する方法について説明します。
この処理を行うと、現在のハードディスクのデータや環境がすべて失われます。
必要なデータは予めバックアップをとっておいてください。
また、工場出荷時にプリインストールされていたアプリーケーションもすべて削除されますので、Windows95を再インストールした後、同梱の「再インストール説明書」の記述に従って必要なアプリケーションだけをインストールしてください。
【重要】
MN-7350でWindows95を再インストールする必要性が生じた場合には、Windows95を上書きで再インストールするのではなく、必ず下記の操作手順に従って、ハードディスクの基本領域を削除してフォーマットしてから、Windows95を再インストールしてください。
<操作手順>
≪作業を行うための準備≫
(1)電源を切断した状態で、同梱の「セットアップ起動ディスク」をフロッピーディスクドライブに挿入します。
(2)電源を投入し、画面の下側に「Press <F2> to enter SETUP」と表示されている間に[F2]キーを押します。
(3)セットアップユーティリティで以下の項目を確認・変更します。
《Main》メニュー
Diskette A:[1.44MB, 3 1/2"]
Hard Disk Type:(C:**Mb)
【注】**Mbの数値は機種によって異なります。
Boot Sequence:[A:then C:]
《Advanced》メニュー
IR Type:[IrDA]
Diskette Controller:[Enabled]
Plug & Play O/S:[No]
《Security》メニュー
Diskette access:[User]
Fixed Disk boot sector:[Normal]
《Power》メニュー
Power Management:[Disabled]
【重要】
特に《Advanced》メニューのPlug & Play O/Sは必ず[No]に設定してください。
【参照】
セットアップユーティリティの起動や終了・設定の変更のしかたについては、当Mebius Q&Aの
「セットアップユーティリティの起動と終了のしかたは?」を参照してください。
(4)[Esc]キーを押し、[Enter]キーを2回押して、変更内容を保存して終了します。
→「Windows95セットアップを実行しますか」と表示されます。
サスペンドディスクパーティションを作成し直すか否かによって、以下の処理手順が異なります。
サスペンドディスクパーティションを作成し直す場合は、以下の(5)以降の手順をすべて実行し、作成し直さない場合は、以下の(8)〜(19)の手順と(26)以降の手順を実行し、サスペンドディスクパーティションを設けない場合は、以下の(5)〜(19)の手順と(26)以降の手順を実行します。
【参照】
サスペンドディスクパーティションの詳細については、当Mebius Q&Aの
「サスペンドディスクパーティションの詳細について知りたい。」を参照してください。
≪サスペンドディスクパーティションの削除≫
(5)「Windows95セットアップを実行しますか」という画面で、[N]キーを押します。
→MS-DOSのコマンドプロンプト(A:\>)が表示されます。
(6)『phdisk△/delete△/partition』と入力し、[Enter]キーを押します。
→これでサスペンドディスクパーティションが削除されます。
【注】「コマンド又はファイル名が違います」と表示された場合は、入力ミスと思われます。再度正しいコマンドを入力してください。
(7)「Press any key to reset the system...」と表示されている画面で何かキーを押します。
→「Windows95セットアップを実行しますか」と表示されます。
≪MS-DOS基本領域の削除≫
(8)「Windows95セットアップを実行しますか」という画面で、[N]キーを押します。
→MS-DOSのコマンドプロンプト(A:\>)が表示されます。
(9)『fdisk』と入力し、[Enter]キーを押します。
→「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか」と表示されます。
(10)「大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか」と表示された画面で『Y』と入力し、[Enter]キーを押します。
→[FDISKオプション]画面に以下の選択項目が表示されます。
1.MS-DOS領域または論理MS-DOSドライブを作成
2.アクティブな領域を設定
3.領域または論理MS-DOSドライブを削除
4.領域情報を表示
(11)[3]、[Enter]キーを押します。
→次の選択項目が表示されます。
1.基本MS-DOS領域を削除
2.拡張MS-DOS領域を削除
3.拡張MS-DOS領域内の論理MS-DOSドライブを削除
4.非MS-DOS領域を削除
(12)[1]、[Enter]キーを押します。
→「基本MS-DOS領域を削除」の画面が表示されます。
(13)「どの基本領域を削除しますか」で[1]が選択されていることを確認して、[Enter]キーを押します。
(14)ボリュームラベル(ハードディスクの領域の名前)の入力を求められたら、画面上に表示されているボリュームラベルと同じ文字列を入力し、[Enter]キーを押します。
【注】ボリュームラベルが何も表示されていない場合は、何も入力せずに[Enter]キーを押します。
→「よろしいですか」と表示されます。
(15)[Y]、[Enter]キーを押します。
→「基本MS-DOS領域を削除しました」と表示されます。
(16)[Esc]キーを押します。
→「FDISK」オプションの画面に戻ります。
(17)[Esc]キーを押します。
→「変更を有効にするには、コンピュータを再起動してください。」と表示されます。
(18)[Esc]キーを押してFDISKを終了します。
(19)MS-DOSプロンプト(A:\>)が表示された状態で、本体の電源を切断します。
これでMS-DOSの基本領域が削除されました。
≪サスペンドディスクパーティションの作成≫
(20)「セットアップ起動ディスク」をフロッピーディスクドライブにセットされた状態で電源を投入します。
(21)「Windows95セットアップを実行しますか」という画面で、[N]キーを押します。
→MS-DOSのコマンドプロンプト(A:\>)が表示されます。
(22)現在の搭載メモリサイズに応じてサスペンドディスクパーティションを作成します。(メモリを増設している場合は増設メモリのサイズも含めます。)
32MBの場合は、『phdisk△/create△36864△/partition』と入力し、[Enter]キーを押します。
40MBの場合は、『phdisk△/create△45056△/partition』と入力し、[Enter]キーを押します。
48MBの場合は、『phdisk△/create△53248△/partition』と入力し、[Enter]キーを押します。
64MBの場合は、『phdisk△/create△69632△/partition』と入力し、[Enter]キーを押します。
→画面の3行目に「Save to Disk partition created successfully.」と表示されていれば、サスペンドディスクパーティションは正しく作成されています。
【注】「コマンド又はファイル名が違います」と表示された場合は、入力ミスと思われます。再度正しいコマンドを入力してください。
(23)画面の3行目に「Save to Disk partition created successfully.」と表示されている画面で、何かキーを押します。
→「Windows95セットアップを実行しますか」と表示されます。
(24)[N]キーを押します。
(25)MS-DOSプロンプト(A:\>)が表示された状態で、本体の電源を切断します。
≪Windows95の再インストール≫
(26)「セットアップ起動ディスク」をフロッピーディスクドライブにセットされた状態で電源を投入します。
(27)「Windows95セットアップを実行しますか」という画面で、「Microsoft Windows95 オペレーティングシステム」CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入して、[Y]キーを押します。
【注】何かメッセージが表示されたら、正しいCD-ROMが正しく挿入されているか確認して、[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを同時に押してシステムを再起動させ、再び「Windows95セットアップを実行しますか」と表示された画面で[Y]キーを押します。
→「セットアップへようこそ」の画面が表示されます。
(28)[Enter]キーを押してセットアップを開始します。
(29)「未アロケート領域を設定する(推奨)」が選択された状態で、[Enter]キーを押します。
→「ラージディスクサポートを有効にしますか?」と表示された画面が表示されます。
(30)[↓]キーを押して「ラージディスクサポートを有効にする」を選択した状態で、[Enter]キーを押します。
→コンピュータを再起動する旨を記したメッセージが表示されます。
(31)[Enter]キーを押します。
→Mebiusが再起動され、「Windows95セットアップを実行しますか」と表示されます。
(32)[Y]キーを押します。
→ハードディスクのフォーマットが開始されます。
【注】フォーマットが完了するまで約10分かかります。
(33)「システムのチェックを行います」と表示されたら、[Enter]キーを押します。
(34)「ソフトウェア使用許諾契約」が表示されたら、内容を確認して《はい》ボタンをクリックします。
→「セットアップウィザード」ダイアログボックスが表示されます。
(35)《次へ》ボタンをクリックします。
(36)「ディレクトリの選択」ダイアログボックスで《C:\WINDOWS》ラジオボタンがオンになっていることを確認して、《次へ》ボタンをクリックします。
(37)「セットアップ方法」ダイアログボックスで《標準》ラジオボタンがオンになっていることを確認して、《次へ》ボタンをクリックします。
→「Certificate of Authenticity」ダイアログボックスが表示されます。
(38)同梱の「Windows95ファーストステップガイド」表紙の「Certificate of Authenticity」に記載されている「Product ID:」以下を全て半角英数字で入力して、《次へ》ボタンをクリックします。
(39)「ユーザ情報」ダイアログボックスで名前と会社名を入力して、《次へ》ボタンをクリックします。
(40)「コンピュータの調査」ダイアログボックスで「サウンド、MIDI、又はビデオチャプチャカード」チェックボックスをオンにして、《次へ》ボタンをクリックします。
(41)「Windowsファイルの選択」ダイアログボックスで《標準的なオプションをインストールする(推奨)》ラジオボタンがオンになっていることを確認して、《次へ》ボタンをクリックします。
(42)「起動ディスク」ダイアログボックスで《いいえ》ラジオボタンをオンにして、《次へ》ボタンをクリックします。
【注】起動ディスクは再インストール後でも作成できるので、ここでは《いいえ》を選択します。
(43)「コピー開始」ダイアログボックスで《次へ》ボタンをクリックします。
→ファイルのコピーが開始されます。
(44)ファイルのコピーが96%ほど終了したところで画面上に「ディスク”バックアップCD-ROM”が必要です。」と表示されたら、CD-ROMドライブに挿入されている「Microsoft Windows95 オペレーティングシステム」CD-ROMを「MN-7350 Windows95モデル用バックアップCD-ROM」に入れ替えて、《OK》ボタンをクリックします。
(45)「コピー完了」と表示されたら、フロッピーディスクから「セットアップ起動ディスク」を取り出し、《完了》ボタンをクリックします。
→画面下部に「Windows」のマークが点滅し、「Windows95を起動しています....」と表示され、システムが再起動されます。
(46)「ハードウェアの設定」ダイアログボックスが表示されたら、この間はグライドポイントやマウス、キーボードに触れないように注意します。
(47)「ディスクの挿入」ダイアログボックスで「Windows95のラベルの付いたディスクを挿入してください。」と表示されたら、CD-ROMドライブに挿入されている「MN-7350 Windwos95モデル用バックアップCD-ROM」を「Microsoft Windows95 オペレーティングシステム」CD-ROMに入れ替えて、《OK》ボタンをクリックします。
(48)「コピーするファイルより新しいファイルがコンピュータに存在します。ファイル名:cbss.vdx」という「バージョンの競合」ダイアログボックスが表示されたら、《いいえ》ボタンをクリックします。表示されなければ、(49)以降のステップを実行します。
→「ハードウェアの設定」ダイアログボックスに戻ります。
(49)「ハードディスクコントローラ、お使いのハードウェアと互換性のあるモデルが表示されています。」と表示されたら、《OK》ボタンをクリックします。表示されなければ、(50)以降のステップを実行します。
(50)「Windows95セットアップ」が表示され、数分間環境設定のメッセージが表示された後、「日付と時刻のプロパティ」が表示されます。
(51)「日付と時刻のプロパティ」で「日付と時刻」タブをクリックして、日付と時刻を確認した後、《閉じる》ボタンをクリックします。
(52)「プリンタウィザード」ダイアログボックスが表示されたら、ここでは《キャンセル》ボタンをクリックします。
(53)「ディスク ”バックアップCD-ROM”が必要です。」と表示されたら、CD-ROMドライブに挿入されている「Microsoft Windows95 オペレーティングシステム」CD-ROMを「MN-7350 Windows95モデル用バックアップCD-ROM」に入れ替えて、《OK》ボタンをクリックします。
(54)「システムの設定を完了しました。新しい設定を有効にするには、コンピュータを再起動してください。」と表示されたら、《OK》ボタンをクリックします。
→システムが再起動され、各種ドライバがインストールされます。
(55)「システム設定の変更」ダイアログボックスで「新しいハードウェアの設定を完了するにはコンピュータを再起動してください。」と表示されたら、《はい》ボタンをクリックします。
→システムが再起動され、新しいハードウェアが検出されます。
(56)「Windows95へようこそ」ダイアログボックスが表示されたら、《閉じる》ボタンをクリックします。
以上でWindwos95の再インストールが完了しました。