IRQを使用するPCカードをPCカードスロットに挿入してMebiusの電源を投入すると、「Windows95起動中」ロゴ画面表示後、カーソルが左上に表示された画面でフリーズまたはハングアップする。

該当機種

<現象の説明>

PC-PJ1において、シリアルポート、赤外線ポート、プリンタポート等の割り込みを使用するデバイスを全て有効にした状態で、PCカードスロットにCD-ROMドライブ等のIRQを使用するPCカードを挿入してMebiusの電源を投入すると、以下のような現象が発生する場合があります。

「Windows95起動中」ロゴ画面表示後、カーソルが左上に表示された画面でフリーズまたはハングアップする。

この現象は、IRQの不足によって発生しています。

<対策>

当現象を回避するには、「いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法」「IRQ15を開放する方法」の2通りの方法があります。
基本的には、「いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法」を実行してください。
いずれか1つ以上のデバイスを無効にする(シリアルポート、赤外線ポート、内蔵モデム、プリンタポート、サウンドの中から使用しないデバイスを1つ以上無効にする)場合は、<いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法>の手順に従って操作してください。
すべてのデバイスを有効にしたままPCカードを使用したい場合は、<IRQ15を開放する方法>の手順に従って操作してください。
ただし、IRQ15を開放する手順を実行できるのは、シャープ製オプションのCD-ROMドライブ「CE-CD01」および「CE-W10CD」をご使用の方のみです。
また、IRQ15を開放することによって、FLASHカードが使用できなくなりますのでご了承ください。

<手順>

<いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法>

  1. 《スタート》ボタン−《設定》−《コントロールパネル》の順にクリックします。
  2. 《Mebiusセットアップ》アイコンをダブルクリックします。
  3. 「アドバンス」タブをクリックします。
  4. 「使用デバイス」グループボックスのデバイスの中から、無効にしてもよいデバイスのチェックボックスをオフにます。
    (工場出荷時では、USB以外のデバイスが全て有効になっています。)

    【注】

    シリアルポート、赤外線ポート、内蔵モデム、プリンタポート、サウンドの中から、使用しないデバイスを1つ以上無効にしてください。

    なお、ポインティングは無効にしないでください。

  5. 《OK》ボタンをクリックします。
  6. 「システム設定の変更」ダイアログボックスで「再起動しますか?」と表示されたら、《はい》ボタンをクリックします。

    システムが再起動されます。

以上の操作で、1つ以上のデバイスを無効にすることにより、PCカードが使用できるようになります。

<IRQ15を開放する方法>

PC-PJ1には、セカンダリIDEが存在しますが、何も接続されていません。
そのため、以下の手順に従ってセカンダリIDEを使用しないように設定することで、IRQ15を開放することができます。

【注】

IRQ15の開放は、シャープ製オプションのCD-ROMドライブ「CE-CD01」および「CE-W10CD」を使用している場合のみ有効です。
「CE-CD01、「CE-W10CD」用PCカード以外のPCカードをご使用の場合は、<いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法>の手順を実行してください。
なお、IRQ15を開放することにより、FLASHカードが使用できなくなりますのでご注意ください。

【補足】

IRQを2つ以上使用するPCカードの場合は、上記<いずれか1つ以上のデバイスを無効にする方法>の手順に従って、IRQを使用するデバイスを無効にする必要があります。

  1. 《スタート》ボタン−《設定》−《コントロールパネル》の順にクリックします。
  2. 《システム》アイコンをダブルクリックします。
  3. 「デバイスマネージャ」タブをクリックします。
  4. 「ハードディスクコントローラ」をダブルクリックします。
  5. 「ハードディスクコントローラ」の下に表示された「Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controller」をクリックして選択します。
  6. 《プロパティ》ボタンをクリックします。
  7. 「設定」タブをクリックします。
  8. 「デュアルIDEチャネルの設定」で、「プライマリIDEチャネルだけを使用可能にする」をクリックして選択します。
  9. 《OK》ボタンをクリックして、「Intel 82371AB/EB PCI Bus Master IDE Controllerのプロパティ」を閉じます。
  10. 「システムのプロパティ」で、《OK》ボタンをクリックします。
  11. 「システム設定の変更」ダイアログボックスで「再起動しますか?」と表示されたら、《はい》ボタンをクリックします。
    システムが再起動されます。
以上の操作で、IRQ15が開放されました。
Q&A番号106050
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